ペダルを変えようかなと考えているけど、ペダルの外し方がわからないなぁと思っていませんか。当記事では、ペダルの外し方・付け方が分かるようになります。あわせて、固くてはずせない場合の対処も書いておきます。
この記事を書いている僕は、ロードバイク歴3年ほど。
はじめてのペダルは、お店が見繕ってくれたTIMEのSPD-SLを使ってました。現在では、輪行時はSPDにする等、割と頻繁にペダルを付け替えるようになりました。その知見から記事を書いてみたいと思います。
■目次
・ペダルの外し方・付け方【工具・考え方】
・ペダルの外し方
・ペダルの付け方
・まとめ
ペダル交換-ペダルの外し方・付け方【工具・考え方】
必要な工具
アーレンキーもしくは、ペダルレンチが必要になります。
ペダルのモデルにより必要なアーレンキーは大きさが異なります。
例えば、SPDのPD-M970、PD-M770、PD-M540は、8mmアーレンキーが必要ですし、SPDのPD-M530、PD-M520であれば、6mmのアーレンキーになります。
(注)シマノマニュアルでは、PD-M530、PD-M520は、『6mm アーレンキーでは充分な締付トルクが確保できません。必ず15mm スパナを使用してください』との記述があります。(自己責任ですが、私は15mmペダルレンチは使わず、6mmアーレンキーで付けています。特段問題はおきていません。)
また、TIMEのSPD-SLでは、8mmのアーレンキーが必要です。(ペダルレンチは、おそらく使えません。(*’▽’)たぶん)
同じメーカーでも必要な工具が異なりますし、他メーカーであれば、なおさらです。自分のペダルを確認し、必要な工具をそろえましょう。
工具の使い方のイメージはシマノのマニュアルで確認しましょう。
クランク側から脱着する場合は、アーレンキーをつかいます。ペダルの根本から脱着する場合は、ペダルレンチを使います。
基本的な考え方
右側が正ねじ(右に回すと締まる)、左側が逆ねじ(左に回すと締まる)構造になっています。
なぜかというと、自転車のペダルは進む方向に漕ぐことが多いので、ペダルを漕いだ時により締め付ける構造になっているからです。
ペダルを漕げば漕ぐほどペダルが緩んでいくのは怖いからですからね。(*’▽’)
そのため、右ペダルは自転車を漕げば右に回すことになるので、正ねじ。
左ペダルは自転車を漕げば左に回すことになるので、逆ねじ構造になっています。
ペダルの外し方
ペダルをはずす前に大事なことがあります。それは、前後のタイヤが地面に付いた状態にするということです。なぜかというと、ペダルを外す際は、ものすごい力がかかるためです。
例えば、シートステーとチェンステーに引っ掛けるような、ディスプレースタンドにロードバイクを乗せたまま、ペダルをはずそうとすると、不安定で危ないですし、下手をすると、ロードバイクのステーを破損してしまうことも考えられます。
ペダルの脱着に限らず、ものすごく力のかかる作業は、前後のタイヤが地面についた状態で行いましょう。
それでは、基本的な考え方から、ペダルの外す方向を考えてみてみましょう。
右ペダルは、一般的なネジと同じの構造と同じです。右ネジ(正ねじ)と呼ばれます。
右ペダルは、左方向に回すと外れます。こちらはわかりやすいですね。
アーレンキーだと、ペダル側からみて左回し。クランク側から見て右回し。
ペダルレンチだと、ペダル側からみて左回し。
左ペダルは通常のネジと逆ですね。左ネジ(逆ねじ)と呼ばれます。
左ペダルは、右方向に回すとはずれます。
アーレンキーだと、ペダル側からみて右回し。 クランク側から見て左回し。
ペダルレンチだと、ペダル側からみて右回し。
アーレンキーを使ってのイメージがわかりずらいかと思いますので、写真をはっておきます。下の写真のように、左右とも下側に持ち手がある場合、前側に回すと外れると覚えておけばわかりやすいと思います。
ペダルの取り外しが固い場合
手で外せないときは、足で体重をかけて外します。足の方が体重をかけやすいからです。
アーレンキーでもこの技は使えます。ただ、多少柄の長いものでないと、足で体重をかけるのは無理です。クランクが回らない状態にして、足で体重をかけるとあっさり外れると思います。
外れた勢いで、チェーンリングに足や手が刺さらないよう注意してください。
刺さると、むっさ痛いですよ。(/_;)
それでもペダルがはずれない場合
ペダルとクランクが固着していることが考えられます。長い間放置されていた結果、錆が発生した。ペダルにグリスを塗っていなかったので、金属同士が固着した等です。
ペダルが固いからといって無理をしすぎると、部品を破損させてしまう可能性があります。
また、ケガの元になるので、まずは無理はやめましょう。
潤滑剤を使う
ペダルが外れない場合は、潤滑剤をしみこませると、外れる場合があります。
ホームセンターでおなじみの呉556や、評判がいいのは、ワコーズのラスペネですね。
ペダルに潤滑剤を吹きかけ浸透するまで何時間か放置してみましょう。
その後、トライ。それでもダメそうなら、さらに吹きかけて、一晩放置です。
これで大体は外れると思いますが、外れなければ、諦めてお店にいきましょう。(*’▽’)
また、最終手段として、ホームセンターから、鉄パイプ等を買ってきて、ペダルレンチに嵌め、柄の部分を長くすることで、てこの原理を最大限発揮することができます。
が、足で体重をかける以上のトルクを、ロードバイクにかけることになるので、部品が耐えられるのか、自転車が耐えられるのか心配です。私はしません。(*’▽’)
ペダルの付け方
ペダルには左と右があります。特に、SPDの両面キャッチだと、左右おなじに見えますが、ペダルには左を表す「L」と、右を表す「R」の文字が書かれています。
逆につけようとすると、「なかなかネジが入っていかないなぁ。。もっと真っすぐ入れないとだめなのかなぁ( 一一)」となります。
まずは、ペダルのネジ部分をウエス等で綺麗にしてから、ネジ部分にグリスを塗りましょう。ぺダルとクランクの固着を防ぐためです。固着を防ぐためだけですので、少し塗れば大丈夫です。
右側ペダルの取り付け
右側ペダルは右ネジ(正ねじ)です。右に回すと締まります。最初は手で締めていき、手で締まらなくなったら工具で締めましょう。
左側ペダルの取り付け
左側ペダルは左ネジ(逆ねじ)です。左に回すと締まります。
シマノのマニュアルでは、締め付けトルクは、33-35N-mとなっています。
結構な大トルクが指定されています。
自己責任ですが、実際はもう少し小さいトルクでよいと思います。手でギュッギュッぐらいですかね。締め付けると取り外し時に大変ですからね。(*’▽’)
取り付けは簡単ですね。
まとめ
- ペダルの取りはずしは、自転車が安定した状態で行いましょう。
- 右ペダルは正ねじ、左ペダルは逆ねじです。
- 足で体重かけると簡単に外れます。
- どうしても外れないときは、潤滑剤を使うと外れることもあります。
- 潤滑剤でも無理な場合は、無理せずお店にいきましょう。
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