ロードバイクの11速用チェーンは3グレードありますが、どれにしようか悩みますよね。当記事では、シマノ11速チェーン(ロード)の3グレードの違いがわかります。
■目次
・シマノの11速用チェーン(ロード)のグレードの違い
・選び方の提案
シマノの11速用チェーン(ロード)のグレードの違い
シマノの11速用チェーンは3グレードあります。グレードは105、アルテグラ、デュラエースです。この3グレードには互換性があるので、どれを選んでも大丈夫です。
例えば、現在ロードバイク105の11速用チェーンがついていても、アルテグラの11速用チェーンに交換可能ということです。互換性があることは喜ばしいことですが、逆にどれにしようか迷ってしまいますね。
それでは違いを見ていきましょう。
シマノの11速用チェーン(ロード)のグレード仕様
モデル名 | シリーズ | アウターリンク | インナーリンク | 中空ピン | 重量(g) | 価格(円) |
CN-HG901-11 | DURA-ACE | SIL-TEC | SIL-TEC | ○ | 247 | 4,224 |
CN-HG701-11 | ULTEGRA | SIL-TEC | SIL-TEC | – | 257 | 3,300 |
CN-HG601-11 | 105 | – | SIL-TEC | – | 257 | 2,641 |
価格は2019/2/16時点のamazonの実売価格を記載しています。
105は、インナーリンクのみSIL-TEC加工。
ULTEGRAは、インナー・アウターリンクともSIL-TEC加工。
DURA-ACEがULTEGRAに加えて、SIL-TEC加工の中空ピン(軽量化)でつながっていて、ローラー部分もSIL-TEC加工がされているということです。
SIL-TEC加工とは
シマノのホームページで説明ページがありました。
通常の亜鉛ニッケルメッキチェーンと比べ、60%滑らかに、2.7db静かに、30%汚れにくく、20%摩耗に強いということのようです。
文字だけみると、「すごい!」と思いました。(*’▽’)
ただ、これだと105⇔ULTEGRA⇔DURA-ACEの差はわからないですね。
耐摩耗の調査
耐摩耗調査をしているサイトがありました。
Wippermannの自社商品の『Connex 11SX』の優位性を証明するための実験です。合わせてシマノのチェーンも比較してくれているので、そこだけ確認させてもらうことにします。
実験方法としては、変速を想定しチェーンの角度を変えたり、水・油・砂をかけたり、実際の走行に見立てて、長時間回転させた際に、チェーンが1%伸びるまで、何時間かかるかを計測しています。(実際の走行よりハードな設定に見えますが。。)
実験の詳しい内容は以下のサイトにまとまっていますので、興味のある方はどうぞ。
Wippermann 11 speed wear test finds Connex 11SX chain lasts longest
結果は次のようになったようです。
Shimano『CN-HG901』87時間(≒3,115㎞)
Shimano『CN-HG701』70時間(≒2,506㎞)
Shimano『CN-HG601』67時間(≒2,399㎞)
105『CN-HG601』とDURA-ACE『CN-HG901』の差は、20時間(≒600Km)ですね。 実売価格の差は、1500円程度です。さて、これをどう判断するかは人により異なりそうですね。
もう一つテストをしているところを探しました。
zerofrictioncycling
zerofrictioncyclingのテストだと、0.5%伸びるまでの距離がテストされていますね。
モデル名 | 距離 |
105 avg of 2 | 2,171Km |
ULTEGRA control avg of 3 | 2,437Km |
Dura Ace avg of 2 | 2,370Km |
こちらのテストだと耐摩耗性に関しては、Dura-AceがULTEGRAに負けていることになりますね。。なんかテストの仕方や、製品の精度の問題になってきそうです。
もう、いろいろなテスト結果を探すのは、やめにしようかなと思ってきました。。(*’▽’)
回転摩擦やノイズや泥はけ性能といったテストをしているサイトは探し方がわるいのか、見つかりませんでした。どこかあったら教えてくださいね。
選び方の提案
チェーン自体がそんなに高いものでないので、105『CN-HG601』とDURA-ACE『CN-HG901』の金額差は、1,500円程度です。
金額差がそんなにないので、『CN-HG901』を使用している方もいれば、金額的に安い『CN-HG601』を短いスパンで付け替えていくといった方もいます。
現在、105『CN-HG601』を使っているのであれば、次回はDURA-ACE『CN-HG901』を使ってみることをお勧めします。使ってみて、プラシーボ効果を含め、SIL-TECスゲーって感じることができれば、『CN-HG901』を使い続けてよいと思いますし、そんなに『CN-HG601』と変わらないなと思えば、次回『CN-HG601』に戻せばよいと思います。
なぜなら、経験して自分で判断した上でないと、なかなか納得ができないと思うからです。
まとめ
- シマノの11速用チェーンの違いは、SIL-TEC加工の範囲と、DURA-ACEは中空ピンで軽量化していること
- 耐摩耗性は、実証実験ごと結果がばらばらなので参考程度に
- とりあえず、自分で試して判断してみてはいかがでしょうか
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